ストラトをジャンボフレットに!DIYでフレット交換しちゃいました

モディファイ

ども!モッパーです。今回はおでんくんストラトをフレット交換しました。
実はフレット交換はこのストラトで3回目なんですよ。
フレット交換ってなかなか手を出しにくい作業だと思うけど、内容的には実にシンプル。まあ、シンプルなだけに丁寧に作業しないと仕上がりが良くならないんだけどね。
しかし!恐れていては何も始まらないのである。今回も前進あるのみ!
成功も失敗も楽しむつもりでトライするのがモッパーのポリシーです(笑)

ちなみにモッパー的にはストラトのギターヒーローと言えば、やっぱりイングヴェイマルムスティーンなんですよ。高校生の時にあの速弾きに魅せられて、それ以来ずっとギターヒーローですね(笑)
と言うわけで、イングヴェイのギターのようにジャンボサイズのフレットに交換したわけです。
今回使用したフレットはジェスカーの58118番です。ジムダンロップの6000番に相当するタイプです。

※使用したパーツやツールは後半でまとめて紹介しています。

準備

まずは弦を外します。って当たり前か(笑)
次にネックを取り外します。ストラトはボルトオンなのでネックを外せるので作業性がいいです。
そしてペグやストリングガイドも外してしまいます。

取り外したらトラスロッドで調整して出来る限りストレートな状態にします。
フレット上にストレートエッジを当てて確認するのですが、モッパーはストレートエッジを持っていません。だってストレートエッジ…高価ですからね(汗)
代わりに シンワの60cmスケールを使ってチェックしています。

フレットを抜く

それでは今付いているフレットを抜き取ります。

まずは指板にレモンオイルをたっぷり塗って加湿します。指板の欠けを防止するためです。レモンオイルは揮発性が高いのでちょっと多めに塗っても大丈夫だと思います。

オイルが浸透したのを見計らってフレットにはんだごてを当てて加熱します。フレットを通じて指板にも熱が伝わり指板が少し緩みフレットが抜けやすくなるのです。この時、指板にはんだごてが触らないように注意してくださいね。指板が焦げますよ。

そしていよいよフレットカッターの出番!

フレットカッターの刃を指板に密着させるようにしてフレットを掴みます。そしてゆっくり握ると、刃がフレットと指板の間に滑り込んでいき(フレットの下に刃が潜り込む感じ)、フレットを持ち上げてくれます。
上の画像ではフレットの中央付近を掴んでますが、最初は端を掴んで抜いていきます。
ちなみにモッパーのフレットカッターはちょっと大きめの物なので間隔が狭いハイフレットでは隣のフレットが干渉して刃を指板に密着させられないんです。

※フレットを抜くには、フレットニッパーと呼ばれる小さめの工具の方が適しているようです。

そこで小型の普通のニッパーで横からフレットを掴んで浮かせます。その後でフレットカッターで抜いていきます。

どうして小型のニッパーなのか。それは刃が薄いから。いわゆる片刃になっているのです。ここが重要で、フレットカッターも同じように片刃になっているのでフレットと指板の間に刃が入るのです。

まずは両端を小型ニッパーで浮かせ、あとはフレットカッターで端から中央へ向かって抜いていきます。もし指板が欠けてしまったら、欠片を瞬間接着剤で貼り付けておきます。

指板面を整える

フレットが全て抜けたら、指板面をサンディングして整えます。

おっと!サンディングする前にナットを外します。
当て木をしてハンマーでコンコン!しません。この方法はどうやら力加減が難しいようで、間違うと指板にダメージを与えてしまうようです。

ビビリのモッパーはペンチで掴んでゆっくりグイグイして外します。ペンチを少しだけ揺らす感じです。ほとんど動きませんがしばらくすると、接着剤がパリッと剥がれる感覚があると思います。

掴む場所を変えながらこの動作を続けます。全体的に接着が解除されたら、ゆっくり持ち上げるとナットが外れてきます。焦らずやれば必ず綺麗に外れますよ。

さてナットを外したら、指板アールの付いたサンディングブロックにペーパーを貼り付けてサンディングしていきます。このストラトの指板アールは 254mm(10″)なので、サンディングブロックもそれに合った物を使います。

サンディングは慎重にやります。指板の中心線とサンディングブロックの中心線が常に重なるようなイメージでまっすぐにブロックを動かします。

ここでは指板面をまっすぐに仕上げます。同時に指板アールも修正できます。

今回は指板面も綺麗でしたし、アールの崩れもなかったので、そんなに多くはサンディングしていませんが、サンディングブロックは指板に沿ってまっすぐに動かすようにしてください。
途中スケールを当てて指板面が直線になっているか何度も確認しながら作業を進めていきます。アールゲージでアールの崩れが無いかも確認しながらやります。
ここで完璧なストレートを出せると後々の仕上がりが良くなります。

しっかりストレートが出せたら、いよいよフレット打ちです。
が、その前にフレット溝の深さをチェック。フレットタングが納まるだけの深さがあるのか確認します。
サンディングにより浅くなっている場合があるのですべての溝をスケールを使って必ずチェックします。もし深さが不足している場合は溝を掘り下げて深くします。モッパーは薄い刃の鋸を使って溝を深くします。
この時、木の粉が溝に詰まっているので綺麗に取り除きます。この掃除はけっこう大切ですよ。

フレットを打ち込む

まずは前加工をします。

フレットに指板より少しだけきつめのアールを付けます。フレットはどうしても端が浮きやすいのできつめのアールを付けてしっかり食いつくようにするのです。

今回はカットされたフレットを使ったのでアールを付けるにはプライヤーを2本使ってやります。このプライヤーはモッパーオリジナル(笑) ちょっと工夫がしてあって、掴む部分に溝を切ったアクリル板を貼り付けてあります。これによりフレットに傷をつけること無く、しっかり掴むことができるのです。

前加工が終わったらいよいよ打ち込み。プラスチックハンマーで打ち込みます。強過ぎず弱過ぎずの力加減です。強過ぎるとその反動で隣のフレットが浮いてしまうことがあるので注意が必要です(経験あり)
フレットが指板にしっかり密着するように打ち込みます。

この密着させるのが意外と難しいんです。かすかに浮いていたりします。モッパーはコピー用紙を隙間ゲージとして使っています。コピー用紙をフレットと指板の間に差し込みます。すっと入るようでは隙間があってNGです。

エッジ処理

まずはネックよりはみ出した部分をフレットカッターでカットします。そして切った端面を処理します。

ここはやすりで仕上げます。
まずは鉄工用のやすりでサイドの飛び出しが無くなるまで削ります。この時、フレットに傷が付かないようにマスキングしました。
指板サイドぎりぎりまで削ります。この工程でフレットのエッジの斜めカットをします。モッパーはかなり立てた感じに仕上げてます。

細いやすりを使って1本ずつ角を丸めていきます。これがなかなか手間がかかります。
マスキングを外さないとフレットの角にやすりが当たりません。
やすりで指板に傷が付かないように注意しながらの作業はけっこう疲れます。頑張って42箇所仕上げました(汗)

すり合わせ

エッジの処理が終わったら「すり合わせ」をしてフレットの高さを揃えます。今度は指板保護のためにマスキング。(フレット交換は何度となくマスキング作業が必要です…)
ここではしっかり直線が出ているサンディングブロック(モッパーはアルミの角棒を使用)に400番のサンドペーパーを貼り付けてすり合わせ用ツールにします。
フレットの頂点に赤色マーカーで着色して、ペーパーの当たり具合を見ながらサンディングブロックを滑らせます。あまり力は入れません。すべてのフレットの赤色が無くなるまでペーパーを当てます。

軽めの力で各弦の通り道をイメージしながらまっすぐに動かします。必要以上に削らないように気を付けて。

途中で何度もスケールで高さが揃っているか確認しながらの作業です。

指板調整の時にしっかりストレートが出ているとここでの作業が楽に済みます。

高さの合わせが完了すると、フレットの頭は平面になってしまいます。そこで今度は頂点を丸く仕上げます。これをやらないとピッチが安定しなかったり、サステインが伸びなかったりするそうです。チョーキングする時も摩擦が大きくなって弾き心地が悪いですしね。

この作業はフレットクラウニングファイルという専用のやすりを使うと綺麗に早く仕上がるそうですが…そんな良い工具を持っているはずありません。
そこでモッパーは時短の為にミニルーターを使います!邪道ですけどね(笑)

再びフレットを赤く着色し、ミニルーターのやすりで頂点に赤い線を細く残しながら削っていきます。画像を見てください、右側2本は作業終了した状態です。

丸く仕上がったら、ペーパーを400→600→1000→1200とかけて徐々に傷を消していきます。
その後、スチールウールで磨きます。この時点でかなりツルツルでピカピカになりますよ。
さらに!再びミニルーターを使いフエルトバフ&ピカールで仕上げ磨きをします。

ナット交換

フレットを交換すると高さが変わります。特に今回は太くて背の高いフレットにしたため、ナットの高さが合いません。なのでナットも交換しました。

今回は牛骨のナット材からナットを製作しました。成形済みで弦の溝も付いたタイプも販売されているので、それを使用してもいいと思います。モッパーも以前は成形済みのナットを使いましたが、今回はナット材からの製作にチャレンジしてみました。

製作の様子は近日中に別記事にまとめたいと思います。

完成

フレット交換、無事に完了しました。
3度目なので慣れてきたこともあり、あまり苦労せず出来ました。初めてやった時は何日もかけてやりましたからね、進歩しております(笑)

仕上がりもまあまあ満足しています。
もう少しフレット打ちが上手く出来るとすり合わせ量も減るんでしょうけど。このあたりが次回の課題ですね。

もっともっと上手くなりたいのでまたチャレンジしたいと思います。
次はメープル指板のフレット交換をやってみたいな。

フレット交換を自分の手でしてみたいな〜という方に、今回の記事が参考になれば嬉しいです。

パーツ&ツール紹介

JESCAR / フレット #58118 24本セット

カットしてあるフレットが24本入ってます。ドイツ製で高品質。
フレット交換はこれが無くては始まりません(笑)

SCUD / BNK-18【ボーンナット ブランク】

牛骨ナット材です。今回はこれを使って成形しました。

GRAPHTECH / FENDERスタイル用TUSQ製ナット(溝加工有り)

成形済みのナットです。弦の溝も付いてるので、深さの調整だけですぐに使えます。
TUSQ材、強度も滑りもとてもいいです。

HOSCO / TL-FC190【フレットカッター】

HOSCOのツールは定番品ですね。モッパーもこれ欲しいです(笑)

HOSCO / TWSB-2 サンディングブロック

指板の修正に使用するブロック。木製で表裏で2種類のアールがついてます。
自分のギターに合ったものを用意しましょう。



シンワ測定(Shinwa Sokutei) 直尺 シルバー 60cm JIS1級 13021

ストレートエッジの代わりに使用しているシンワのスケールです。

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