まいど!モッパーです。
キラーギター「FASCIST VICE」用の予備ネック製作のつづきです。
前回の「超音速のコンコルドヘッドから超攻撃的なキラーヘッドに大変身!」では、大胆にヘッドの形状を変更しました。
今回は、バック面の平面出し、5対1配置のペグ取付け、細かい部分の加工等をやっていきます。ペグ用の穴加工には新アイテムも登場しますので要チェックですよ!
キラーのヘッドはかなり複雑な形状をしてますが、どこまで近づけることが出来たのか…
予想に反してグッドな仕上がりになったのでご覧ください。
細かすぎて伝わらないキラーヘッドの形状を再現!垂直穴あけ用の新しいアイテムもオススメです。
※ギターの改造等は自己責任でおこなわれるようお願いいたします
ウッドパテで修正
トップ面はサンドペーパーで研磨してなんとか平面になりました。ついでに残っていた塗装も剥がしました。
バック面はバーチ材を接着した部分に段付きが出来ちゃってるので、パテで埋めて平面出しをすることにします。
コニシの木工用のパテを購入しました。これを選んだ理由は「ほとんどの水性・油性塗料に対応!」というところ。整形後、水性塗料で塗装する予定なのでこれがベストマッチかと。
サンディングが楽に出来るように、パテは薄く塗布しました。説明書によると乾燥後、切削や塗装等する場合は24時間以上おいてから。
そして#120→#320→#600のサンドペーパーで研磨して滑らかにします。
パテが剥がれたり、ちょっと不足している部分があったので2度目の塗布。
薄塗り→乾燥→研磨を繰り返すのがきれいに仕上げるコツ。
ふたたび#120→#320→#600と研磨して完成としました。
ちなみにトップ面のトリマーの刃の傷跡も埋めて修正しました。
ペグの取付け加工
次にペグを取り付けます。
ペグ穴を簡単にあけられるようにテンプレートを作りました。
外形加工に使ったテンプレートを元に製作しました。
これをトップ面に貼り付けてドリルで穴をあけるのです。
ところがテンプレートの穴あけをミスって3弦の穴が微妙にズレてしまってます←ダメじゃん!!
ま、ちょっとリカバリー方法を思いついたので、このままテンプレートを貼り付けます。
そして1,2,6弦の穴のみをあけました。
1弦の穴はこれで完成。2弦穴と6弦穴を基準にして他の穴の位置をケガキました。ケガキに合わせて垂直に穴をあける作戦に変更。
ここで新アイテム登場!
今回は藤原産業さんのSK11ドリルガイドキットSGK-6を使いました。
ドリルの直径にあったドリルガイドをガイドベースにセットして使います。
ガイドベースをしっかり当てて穴をあけます。
※実際にはドリルを持っていない手でガイドベースを押さえて穴をあけます。
ドリルガイドとガイドベースの間に少し遊びがあるので、ドリルガイドにマスキングテープ等を巻いてすき間を調整すると精度が上がりますよ。
これで簡単に完璧な垂直穴があけられます…とはいきませんが、フリーハンドでやるより断然いいです。垂直度もなかなかの仕上がり。
すべてのペグの穴あけが完了しました。
早速ペグを取り付けました。と言っても、まだ加工が残っているので、正常に取付け出来ているのかをチェックしたら、また外しておきます。
バック面のビス穴はペグを仮付けして位置決めをしました。
ちなみにペグはアリアのAT-235Gをチョイスしました。これ、なかなかコスパ良し!
さすがにゴトーと比べてはいけませんが、けっこう精度もいいんですよ。ネックが完成して、ゴトーのペグが相応しい完成度に仕上がったら、その時はゴトーのペグに交換しようかな(笑)
細部の加工をする
さらに細部の加工をしていきます。
まずは6弦側の面取りをトリマーで加工。
3.2アールのボーズ面ビットを使用。なにせ面取りビットはこれしか持っていないので3.2アール(笑)
ちなみに僕はE-ValueのEWT-450Nというトリマーを愛用しています。コスパ最高!大活躍です。
ちょっと焦げちゃいましたけど、サンドペーパーで研磨して仕上げました。
ちなみに本家キラーのヘッドは側面もトップ面に対して垂直ではなく角度がついています。しかも先端に向かって角度が変化していくという複雑な形状。
さすがにそれを完全再現するのは難しいです。そこで今回はサンドペーパーを使って手作業で加工しました。ある程度は近付けたと思います。ま、気づく人はいないだろうけどね(笑)
しかし!ここだけは見てほしい!
先端の窪み加工もそれっぽく再現しました(笑)
ヘッドの整形は完了
はい、今回はここまで。かなり時間がかかりましたが、予想以上の仕上がりに満足しています←自己満足ですけど(笑)
それにしても、このネックの記事、ささっと作業して前・後編くらいにまとめようと思ってたのに、意外にもやる事が多くて…あと何回になるかわかりません!ま、ゆっくりとお付き合いいただければと思います。
さて次はロックナットの取付けです。これがまたまた大変だったんです(汗)
次回の記事もお楽しみに!
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