SPIRIT StompManを組み込んだエフェクターボードを公開

機材RV
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まいど!モッパーです。
ついにエフェクターボードのアップデートが完了しました。ペダル型のギターアンプを組み込んだ面白いシステムに仕上がったのでここで紹介させていただきます。

アップデートのきっかけはHughes&KettnerSPIRIT StompManを入手したこと。発売当初から気になっていたペダル型のギターアンプです。このアンプがライブで実用可能なら、ライブの時に重いヘッドアンプを運ばなくてよいのでは?と考えたのです。
入手後、すぐにスタジオで試してみたところ、かなりの好感触!すぐにボードに組み込むことになったというわけ。ですが、この時すでに次のライブ日程が決まっていたので急ピッチで作業しました(汗)

そんなこんなで急いで完成させたので、ちょっと雑な仕上がりになった部分もありますが、そこがまあDIYらしくって良いのです(笑)

というわけで、今回の記事は完全なる雑談となっております。僕自身の備忘録的な要素がかなり濃いですが、どうぞ最後までお付き合いください。
※完成したのは昨年の8月。公開が遅くなり申し訳ございません。

モッパーのエフェクターボード初公開!最新版、2023-08バージョンです。

MOP’s fx board 2023-08ver.

これが完成したエフェクターボードです。
どうですか?SPIRIT StompManが目を引きますが、その他は特にこれといった物はなく、ありがちなスイッチャーを使用したエフェクターボードって感じですね(笑)

まあでも、これが僕にとっては今現在考えられるベストなシステムとなっております。順を追って説明していきます。

ボードの中身はこんな感じになってます

まずはエフェクター以外のデバイスから紹介します。


(A) Hughes&Kettner SPIRIT StompMan

これがこのボードの目玉!ペダル型アンプです。このサイズでパワーアンプも入ってます。8Ωのキャビネットに接続すると約25Wの出力となります。パワー感は申し分ないですよ。かなりの爆音が出せます(笑)

しかしこのアンプ、ハイゲインアンプではないんです。なのでアンプで歪ませて使うには物足りないので、歪みはエフェクターで作ってます。


(B) PowerSupply

自作パワーサプライです。なんてかっこつけて言ってますけど、普通の電池ボックスとスイッチです。このボードはStompMan以外はすべて単三乾電池で電源を供給しています。単三乾電池6本で9ボルトにしてそれを3系統に分けて供給。それぞれにスイッチを付けています。乾電池のメリットはAC100V由来のノイズがなくなることですね。


(C) AmpSelector

StompManと外部アンプを切り換えるアンプセレクターです。StompMan以外のアンプも使えるようにアンプセレクターを自作しました。単純な2ループスイッチャーですけどね。このセレクターとGEC8Jrのプログラムを組み合わせて、StompMan、外部アンプ4ケーブルメソッド、外部アンプInput直結の3パターンに対応しています。

参考記事→必要になったのでシンプルな2ループスイッチャーを自作しました


(D) PolyTune 2 noir

チューナーです。高機能でコンパクトということでコレを選択しました。ポリフォニックチューニングはパッと見で全弦のチューニングのズレが判って便利ですね。GEC8Jrのチューナーアウトに接続してます。
ちなみに表示パネルにはスマホ用の保護フィルムを貼ってます。


(E) JunctionBox

自作ジャンクションボックスです。これがあると機材のセッティング時間がかなり短縮出来ます。4ケーブル接続する時も間違えないと思います。今はStompManを使っているのでギターからのインプットしか使いませんけどね(笑)

参考記事→自作ジャンクションボックスで快適なエフェクターボード生活を!


(F) Moen GEC8Jr

プログラマブルスイッチャーですね。
これで全てのエフェクターのスイッチングをしています。
基本的にA~Dの4パッチで十分なので、バンク切り換えはほとんどしません。バンク切り換えはアンプの選択に使用しています。使用するアンプに合わせてループNo.8からの出力先を変更しています(詳細は後述)

パッチは順に(A)リード、(B)バッキング1、(C)バッキング2、(D)クリーンに設定。バッキング1がメインでバッキング2は少しゲインを下げた音で、曲により使い分けています。
GEC8Jrを選択した理由は… ズバリ! コスパの高さです。筐体サイズが小さいのにループ数も多くて機能も充実しています。ラッチスイッチコントロールも出来るのでアンプのチャンネル切換も出来ますよ。

そんなGEC8Jrですが、もう生産完了しちゃってるんですよ。でも今はさらにパワーアップしたGEC8Jr 2nd EDITIONが販売されてます。


後半はエフェクターの紹介

つづきまして、エフェクター群を紹介します。ちなみに付けてある数字はGEC8Jrのループ番号にマッチしています。今現在、1ループに1個のエフェクターしか接続していません。あ!0番はGEC8JrのINPUTの手前に接続されています。


(0) EP Booster Clone

自作したEP Boosterです。

常時ONで、JunctionBoxの次に接続。ツマミは完全に絞ってバッファーとして使用してます。とは言えEPはもともとブースターなので、ツマミが全閉でもちょっとだけブーストされます。これがたまらなく弾き心地が良いのであります。


(1) 【侘】 WJM10 mini

人間椅子の和嶋慎治さんの「自作エフェクターの書」に掲載されてるエフェクターをミニサイズで自作しました。

これね、所謂、プリセットボリュームというヤツでして。スイッチ・オンであらかじめ設定したボリュームになるんです。
ギター本体のボリュームのインプットにもアウトプットにもバッファを付けてペダル型にした感じです。

これを使ってギター本体のボリュームを絞った状態を再現できるので、後ろに接続される歪みエフェクターやアンプのゲインを下げることが出来るのです。これによってバッキングのサウンドのゲインを2段階に切り換えています。


(2) 9/9

L’のハイゲインディストーション9/9です。ずっとメインで使ってる歪みペダルです。

JET CITY Custom22を使う時はアンプで歪みを作ってますが、StompManは歪まないアンプなので(笑)、クリーンセッティングにして歪みは9/9だけで作ってます。
とにかくこのペダルがお気に入りで、踏めば最高にエキサイト出来るディストーションペダルって感じです(笑)


(3) 10/10

(2)の9/9よりさらにハイゲインなディストーションL’の10/10

ガッツリ歪みます。それでいてハイファイ感もあります。9/9ほど引っ込む感じが無い気がします。
実はこれ、買ったばかりでまだまだこれから使っていく感じ。今は使いどころを探っている段階です。


(4) to AMP

※写真の中に4番はありません
ループNo.4はエフェクターは接続していません。アンプのセンド&リターンを使う時に使用します。

このループNo.4にアンプのプリアンプ部を接続する感じですね。ループNo.1〜3がプリエフェクト、No.5〜7がポストエフェクトとなります。この接続方法だとアンプで歪ませても空間系エフェクトが綺麗に乗ります。

今回のボードではループNo.4のセンドからアンプセレクターに入力し、そこでStompManか外部アンプか選択され、アンプのインプットへ入力されます。そしてアンプのセンドからアンプセレクターを通って、ループNo.4のリターンへ戻ってきます。


(5) LEF-304 CHORUS

ROWINのコーラスペダル。クリーントーンの時に薄くかけています。

以前はMXR ZW38コーラスを使っていたのですが、ボードの中を全てミニペダルにしたくなり…とにかく安いペダルを探して買いました。
本当はTC ELECTRONICのCorona Mini Chorusが欲しいのですが、予算の都合でズルズルとこれを使っています(笑)


(6) YELLOW FALL

Donnerのディレイペダル。ギターソロの時にONしています。

自分の中で起きたミニサイズブームにより導入しました。これも安さで選びました。音質がちょっとアレですが、ソロの時に薄くかけるだけなので、まあこれでもイケる。
でも、StompManのSOLOスイッチがめちゃくちゃいい感じに効くので、今はバッキングトーンのままでSOLOスイッチを踏んでギターソロを弾いています。というわけで、ディレイはお休み中(笑)


(7) EQ700

behringerのグラフィックイコライザーです。ギターソロの時に音抜けが良くなるように補正しています。

これだけサイズが大きいですね(笑)
以前はミニサイズの5バンドのグライコを使っていたのですが、やっぱり7バンド欲しくなって導入。
こちらもStompManのSOLOスイッチに負けてお休み中です。



ちなみにこれら全てが収まる幅70㎝の大きなエフェクターケースはCNB PDC-9000です。が、すでに廃盤となっております。キクタニミュージックのサイトを確認したのですが、後継モデルもないようですね。
サウンドハウスで探してみたところ、サイズ的に近いものがあったので一応、商品リンクを貼っておきます。


シグナルの流れ

現在のメインアンプはStompManですが、このボードはアンプセレクターとスイッチャーを組み合わせて外部アンプも簡単にセッティング出来るように工夫してあります。

StompMan、JET CITY Custom22、Roland JC-120を使用することを想定して組み上げました。接続するアンプごとにシグナルの流れを説明します。


SPIRIT StompMan使用時

まずJunctionBoxからEP-Boosterを通りGEC8Jrのインプットへ入ります。

StompManはクリーンセッティングでループ2の9/9で歪ませています。

ループNo.4-Sendからアンプセレクターを通ってStompManのインプットへ入り、fx-Sendからアンプセレクターを通ってループNo.4-Returnへと戻ります。

そしてループNo.5からNo.7のポストエフェクト類を通って、OUTPUTから、セパレートされているループNo.8-INへ。そしてループNo.8-OUTからStompManのfx-Returnへと戻ります。
このループNo.8の使い方がポイントで、SEND端子とOUTPUT端子を使って出力を選択しています。A/Bセレクターみたいな感じです。

で、最後はStompManのスピーカーアウトからキャビネットへ出力されます。

しかも、最近はX-viveのワイヤレスを使ってるので、StompMan使用時はこのボードに接続するのはキャビネットへ行くスピーカーケーブルとStompManの電源ケーブルの2本のみ!セッティングがめっちゃ楽です(笑)


Custom22使用時

まずJunctionBoxからEP-Boosterを通りGEC8Jrのインプットへ入ります。ここまでは同じ。

Custom22はアンプで歪みを作るので、ポストエフェクトで使うのはループNo.1のみ。

ループNo.4-Sendからアンプセレクターを通ってJunctionBoxへ。
JunctionBox-Sendからボードを出てCustom22のインプットへ入ります。
Cusom22のfx-SendからJunctionBox-Returnへ戻り、アンプセレクターを通ってループNo.4-Returnへと戻ります。

そしてループNo.5からNo.7のポストエフェクト類を通って、OUTPUTから、セパレートされているループNo.8-INへ。
そしてループNo.8-SendからJunctionBoxへ。JunctionBox-OUTからCustom22のfx-Returnへと戻ります。
最後はCustom22のスピーカーアウトからキャビネットへ出力されます。

ちなみにGEC8Jrにはラッチスイッチコントロールも出来るのでステレオケーブルを接続してアンプのチャンネル切換もしています。

まあ、長々と書きましたが、これは所謂4ケーブルメソッドというパターンで、アンプのエフェクトループを活用する場合の接続方法です。


JC-120使用時

JC-120と限定していますが、これは一例で、アンプのINPUT端子のみを使う場合です。

まずJunctionBoxからEP-Boosterを通りGEC8Jrのインプットへ入ります。ここまでは同じ。

ループNo.1からループNo.7まで直列接続で進みます。ループNo.4は常時スルーします。
そしてOUTPUTから、セパレートされているループNo.8-INへ。

ループ8-SendからJunctionBoxへ。JunctionBox-OUTからボードを出てJC-120のINPUTへ入力されます。

これはシンプルな直列接続エフェクターボードですね。



まあ、ごちゃごちゃと書きましたが、アンプセレクターとループNo.4とループNo.8の設定の組み合わせで、StompManか外部アンプか、さらにfxループを使うのかどうかを選択できるようになっているのです。

エフェクターボードは進化し続ける

モッパーのエフェクターボードはいかがでしたか?なかなか面白いシステムが出来たと本人的には満足しています。
このボードのメリットは、組み込まれたペダル型アンプのみではなく、外部アンプもボード内の結線を変えることなく選択して使えることです。

そしてアンプ以外は乾電池で電源供給しているのもいいですよね。ノイズも減るし、電源ケーブルが1本減るだけでも意外と身軽になりますよ。

ライブに重いアンプヘッドを持って行かなくていいのも、かなりのアドバンテージです。

今は小型のワイヤレスXvive XV-U2を使っているので、ギターとボードを繋ぐシールドケーブルも不要になりました。StompManの電源ケーブルとスピーカーケーブルだけでいいんです。ま、もちろんライブの時はトラブル時のバックアップとしてシールドケーブルは持って行きますけどね(笑)

もちろんデメリットもありますよ。
このボード、以前から重いと感じておりまして。今後は軽量化したかったのに、アンプを組み込んで更に重くなってしまいました(汗)

そこそこ乾電池の本数が多いのも悩みどころ。乾電池の残量がわからないですしね、ちょっと音に元気が無いと感じたら全交換しています。
今後の改善としては…まず、電池とアダプターを切り替えて使えるようにしたいですね。スタジオでリハする時はアダプターで電源供給して、ライブの時は乾電池にしたいです。

あとは、やっぱり軽量化したい(笑)
どこを見直すべきか悩みますが、なるべく軽くしたいですね。
そんなこんなでエフェクターボードは常に進化し続けるのです!またアップデートしたら記事にしたいと思います。

それでは皆さんも楽しいエフェクターボードライフを送ってください(笑)

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