メイプル指板のフレット交換に初挑戦!指板の塗装もしちゃいます

ネックMOD
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まいど!モッパーです。
メインで使っているキラーギター「FASCIST VICE」用予備ネックの製作のつづきです。
さて今回はフレット交換をします。

フレット交換は何度か経験していますが、今回はメイプル指板ならではの塗装があります。そうです、指板の塗装は初チャレンジ!というわけで、頑張ってやっていきます。

フレット交換については過去にも記事を書いております。手順等は過去記事の方が詳しく書いていますのでそちらも読んでいただきたいです。

今回は初の指板塗装。はたして上手くできるのか!?
そして新ツールも使ってるので要チェック!

※ギターの改造等は自己責任でおこなわれるようお願いいたします

フレット抜き

前回同様、斜ニッパーを使用してフレットを抜きました。簡単に手順をお見せします。
※説明用に撮影した画像です。今回作業したネックとは別のものです。

①斜ニッパーの刃の先端を使ってフレット両端を浮かせます。
下の画像は、右側を浮かせたところです。このあと、同様に左端も浮かせます。



②端から少しずつ浮かせていき、フレットを抜きます。この時、斜ニッパーの刃の後端を使います。バックで進んでいく感じですね。
下の画像だと左から右へ進んでいきます。(右の端は浮いていませんが①で一度浮かせているので指板に食いついていません)

使っているのはこの斜ニッパーです。


指板修正

指板修正はR付サンディングブロックにサンドペーパーを貼り付けて指板を研磨します。

このとき、サンディングブロックにマスキングテープを貼って、その上に両面テープを使ってサンドペーパーを貼り付けます。こうしておくとサンドペーパーの取外しが楽です。ちなみにテープは重ならないように貼ります。重なると段付きになりますからね。



今回の新ツール!(笑)
直線度のチェックにアルミのチャンネルを使用しました。

ホームセンターで購入し、必要な長さにカットしました。

ちなみにサンドペーパーの番手は#120→240→320→800といった物を使用しています。

サンディングシーラーを塗布

今回はメイプル指板ということで、最終的にはクリア塗装をしようと思っています。

そこで、フレットを打つ前にサンディングシーラーを塗ります。このほうが最後の塗装がやりやすいはず←未経験なので予想です。



水で2倍に薄めました。そのほうが塗りやすいです。いつものように刷毛でサッと塗ります。そして乾燥。これを繰り返し重ね塗りをします。5回塗りました。

そして#800のサンドペーパーでサンディングして、出る限り平面を出します。これにて完了。

仕上げの上塗りはフレットを打ったあとでやります。


フレットの前処理

今回もジェスカーのフレットを使用します。型番は#57110です。高さ2.49㎜、幅1.45㎜


いつもフレットのエッジ処理がイマイチ上手くできないので、今回はオーバーバインディングのようにフレットタングの端をカットしておきます。タングの飛び出しをやすりで処理する手間を省くためです。

22フレットなので合計44個所…けっこう面倒くさいです(汗)



またまた新ツール!簡易的なフレットスタンドを自作してみました。

サンディングシーラーの乾燥時間に、ツーバイフォーの端材に穴をあけただけなんですけどね(笑)


フレットを打つ

ハンマーでフレット打ち。指板に密着するように打ち込みます。
前もってフレット溝の深さの確認と掃除はしてあります。

はみ出した部分はフレットカッターでカットします。



フレット交換も回数を重ねてきて、そこそこ慣れてきたようで打ち込みもスムーズに完了。


エッジの処理

タングをカットしておいたので溝部分が穴になります。まずはその穴をパテで埋めました。

乾燥後にペーパーで研磨しています。



マスキングしてエッジのカットと丸め処理をしていきます。エッジカットやすりも自作してみました。

右に写っているのが自作したエッジカットやすりです。金属用のやすりも使いましたが、自作エッジカットやすりも大活躍でした。作って良かったです(笑)



こんな感じでエッジカット完了。



そして細目のやすりを駆使してまるめ処理完了。


フレットすりあわせ

保護のために指板をマスキングして、フレットのすりあわせをします。

ここでも新ツール、50㎝のアルミチャンネルにサンドペーパーを貼り付けてすりあわせします。

一度に全てのフレットを削ることが出来るので直線度を保ちやすいですね。以前の方法よりこっちの方がいいかもしれないです。



フレットの頭を着色し削れ具合をチェックし、全てのフレットの高さが揃うまですりあわせします。



フレットクラウンを整形

再びフレットを着色してミニルーターでフレットの頭部を滑らかな円形に整形します。と言ってもすり合わせして高さが揃っているので頂点は削らないように注意してやります。

頂点を削っていないのが分かるように着色したんですよ、細く線が残るように削ります。


フレットを磨く

ミニルーターでバフがけします。フェルトバフに液体ピカールを少量付けて磨きました。


ウレタンニスでコーティング

いよいよ指板の上塗りです。ウレタンニスを塗布します。

ウレタンニスを塗る前にメープル色の水性ニスで着色するつもりでしたが、このままでも綺麗に仕上がりそうだったので、着色しないでこのままニスを塗ります。

フレットをマスキングして塗ったほうがいいのですが、面倒くさいのでそのまま水性ウレタンニスを塗布。

フレットの頭にニスが付着しないように注意しながら絵筆で塗りました。想像以上に筆跡が残ってしまいました(汗)

完全に乾燥させたいのでこの状態で4-5日間放置しました。


完成

全ての工程が完了しました。

反省点としては、仕上げのニス塗布で筆の跡が残ってしまったことですね。
塗膜はそんなに厚くならないので先にニスを塗ってからフレットを打ったほうが良かったかもしれないです。
次にやるときは工程順の見直しが必要だと思いました。

ま、初めての指板塗装でしたが、なんとなくイイ感じにはなったと思います←底抜けポジティブ(笑)

フレット交換はやる度に”気づき”があって楽しいです。ってことで…フレット交換またやります!

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