ZOOM G2.1Nuのパラメータが病的な変化をするので修理したよ

リペア
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まいど!モッパーです。
久しぶりにZOOM/G2.1Nuを使ってみたら…コントロールノブを回してもパラメータが制御できない!!っていうか、左に回してもパラメータの値はどんどん上昇していったり、減っていたと思ったら最大値までぶっ飛んだり(汗)
これが噂に聞く「パラメータバラバラ病」か!?
というわけで、分解修理しました。ロータリーエンコーダを分解してクリーニングしたら、すっかり復活し、ウソみたいに調子良くなりました。
はい、そんなわけで今回の記事はG2.1Nu修理レポートです。

恐怖のパラメータバラバラ病をオペで修理して見せましょう。わたし、失敗しないので(笑)

※エフェクターの分解・改造等は自己責任でお願いします。

パラメータが制御不能になるパラメータバラバラ病

もうすこし詳しく状態を説明します。

パッチをエディットする際、コントロールノブを回します。そうすると画面内のノブのイラストも同じように回り、さらに表示された数値も変化する。これが正常なんです。

だけど、パラメータバラバラ病を発症すると…ノブを回してもリニアに数値が変化せず何故だかどんどん右回り(数値が増える方向)に変化していき、最大値になったままとなる。ゆっくり左に回すと数値が減って行く時もあるが、突然どかん!と増えてしまうこともある。

ちなみに「パラメータバラバラ病」は勝手に命名しただけです←完全なるおふざけ(笑)

推測される原因

まあ、この症状はロータリーエンコーダを使っている機材にはあるあるネタです。ロータリーエンコーダの接点不良が原因の場合が多いようです。ま、僕も元々知識があったわけではなく、人間椅子の和嶋慎治さんのコラムで読んで知っていたでけです(笑)

G2.1Nu いよいよ分解

参考までに簡単に手順をのせておきます。※電池は取り外してから作業してくださいね。

コントロールノブは先に取り外しておきます。その下のエンコーダを固定しているナットも外します。ちなみにノブは真上に引き上げて取り外す。固い場合は細いマイナスドライバー等でこじってください。その時ボディに傷が付かないように注意してくださいね。



背面パネルのINPUT/OUTPUT/CONTROL INジャックの固定ナットも取り外しておきます。



裏面2箇所、上面2箇所、前面1箇所のビスを外すとサイドカバーが分解できます。写真は左側ですが右側も同様に外します。



背面パネルの3箇所と前面中央1箇所のビスを外せばケースがパッカンと上下に割れます。電池ボックスからの配線がつながっているので注意。



電池ボックスからのハーネスを基板のコネクタで分離します。引っ張ると抜けます。



背面パネルからジャックの先端を抜きながら、基板をゆっくり持ち上げて裏返します。フラットケーブルやハーネスが繋がっていますが、これらを外さなくても作業はできます。ただし、無理に引っ張ったりしないように取り扱いに注意!
これでやっとロータリーエンコーダの基板が現れた。



固定用の2箇所のビスを外しフラットケーブルに注意しながら基板を裏返すと、ロータリーエンコーダとご対面!!

ちなみにここまでで取り外した黒色のビスはすべて同じサイズのタッピングネジでした。取付時のサイズ間違いが無いので安心(笑)

ロータリーエンコーダのオーバーホール

4本のツメをマイナスドライバー等で外側へ広げます。そうすると上下に割れます。



上側のロータの端子部分にグリスがたっぷり付いてます。デフォルト状態なのかは分かりませんが、いったんこのグリスを拭き取ります。綿棒に接点復活剤を染み込ませて拭き取りました。

本体側の接点も同様にクリーニングし、接圧を上げるために端子を少し持ち上げてやります。細いマイナスドライバーを使いました。



クリーニングしたあとはロータの端子と、本体側の接点端子の両方に薄くグリスを塗ります。これは端子の酸化防止で、酸化すると被膜が出来て接触不良になるからです。グリスはごく少量でいいです。

本来なら接点グリスを使用するのですが、手元に無かったので、以前「ギターのナットにヤマハのグリスを塗るとかなりチューニングが安定するらしい」で紹介したヤマハSG4を使用しました。って楽器用グリスを使ったんかい!(笑)

シリコングリスを接点に塗るのは良くないと言われてますが、電流値が低いので大丈夫でしょう。

組み上げは逆の手順で

逆の手順で組み上げれば完成です。

さっそく電源を入れて確認しました。完璧に復活しました。右にも左にも回して確認しましたが、パラメータはリニアに変化します。パラメータバラバラ病…完治です!!

実はこのG2.1Nuは、ずっと使っていなかったんですが、深夜にヘッドホンを使ってギターを練習しようと思って引っ張り出してきたんです。

音もいろいろ作り込めるし、これはいいぞと思ったんですが…これって、AUX IN端子が付いてないんですね。付いてると思い込んでた。スマホとか接続してバッキングトラック等を流しながら練習しようという考えだったのですが、失敗でした。



結局、深夜のギター練習用にZOOMのG1Fourを買っちゃいました(笑) これについてはまた書きます。

そんなこんなでZOOM G2.1Nuの修理をしてみました。これに限らずロータリーエンコーダを使ってる機器は同じような内容の不具合があるみたいです。ひょっとしたらクリーニングだけで調子を取り戻せるかもしれませんよ。ま、挑戦する場合はくれぐれも自己責任でお願いしますよ←お約束ですね(笑)

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