まいど!モッパーです。
今日は誰でも簡単にできるハイスピードポットの作り方を紹介します。「俺はCTSしか使わねーよ」って方は…この記事を読んでも意味がないので、ここでお引取り願います。さようなら(笑)
今回使用するのはアルファ社製のポットです。皆さん、アルファのポットは使ったことありますか?品質が良いのに手ごろな価格。いいですねぇ
でもね、ひとつ残念なポイントがあります。それは、軸の回転トルクが重めなんです。ギターのボリュームに使うにはちょっと重いなぁ…という方もいると思います。
そんなあなたは、この記事を参考にしてアルファのハイスピードポット化を試してくださいね。
超絶簡単ハイスピードポットのレシピだよ(笑)
※ポットの改造等は自己責任でおこなわれるようお願いいたします
ハイスピードポットの作り方
それではさっそく作り方を説明します。
作り方はとっても簡単!
シャフト部分に呉工業の「CRC5-56」を注入するだけ。
ね、簡単でしょ?
え?本当にそれだけかって?
まぁ、注意事項もあるのでもう少し詳しく説明していきましょう。
トルクの重さはグリスで決まる
そもそもボリュームポットの軸トルクの重さはどうやって決められているのか。それはシャフト部分に封入されたグリスの硬さで決まります。
グリスはシャフトの潤滑の為に封入されています。
そのグリスが硬いものだとトルクが重く、柔らかいものだと軽くなるのです。
CRC5-56がグリスをゆるくする
シャフト部分に5-56を注入してやると、5-56がグリスの粘度を下げてグリスが流れ出てしまいます。
その作用でグリスの抵抗が減りシャフトが軽く回るようになるのです。
おいおい!そんなことして大丈夫ですか?
正直言って大丈夫かどうかは疑問です。
なぜならグリスには埃の侵入を防ぐ役割もあるのです。潤滑については5-56が担うので問題ないと思います。
だがしかし!僕はこの方法でハイスピードポット化して2年程使用しているギターがありますが、今のところ何も不具合は発生しておりません。
ハイスピードポット化の詳しい手順
まず、ポット単体の状態でも、ギターに付いた状態でもできますが、ギターに付いた状態の場合は5-56が他の部分に飛散し、悪い影響を与えてしまうかもしれないので、しっかりと養生してください。
① 5-56に付属のノズルをセットし、シャフトとケースの隙間を狙ってシュッ!とひと吹きします。マジでひと吹きですよ。シューー!じゃなくてシュッ!ですよ。
※上の画像は注入箇所を伝えるために撮影したものです。実際にはウエス等で包むようにして周囲への飛び散りを防いでやります。
② シャフトを右へ左へ何度も回します。全開←→全閉を繰り返す感じです。
何度も何度もやってください。そして重さを確認してください。ノブを取り付けたほうが確認しやすいですよ。
③個体差はありますが、これで少しづづトルクが軽くなっていきます。
自分の好みの重さになるまで①と②を繰り返します。
手順は以上です。簡単すぎるし(笑)
注意すること
軽くなったトルクは元には戻せません。
なかなか軽くならないからと一度に大量の5-56を注入すると、予想以上に軽くなることがあります。少量ずつ何度かに分けて注入してください。
くれぐれも5-56の飛散に注意してください。
高級ギターのボディに付着してシミが出来たなんて事があっても当サイトは責任持てませんよ。
飛び散ってもすぐに拭き取れば問題ないと思いますけどね。
商品紹介
今回紹介したアルファのポットです。僕はエフェクターも自作しますが、すべてアルファのポットを使用しています。
他にも各社よりトルクが軽く設定されているポットが販売されています。5-56でモディファイするのは不安だな~なんて方はこちらをどうぞ
セイモアダンカンから発売されているイングヴェイ・マルムスティーンのシグネチャー・ボリュームポット。
EVHブランドのポット。これを取り付ければエディのようなプレイが出来るかも?!
ド定番のCTSポットです。
このビンテージタイプの物は軽いトルクで回転もスムーズです。CTSは音が良いという方もいらっしゃいますね。
※ここでは主にハムバッカー搭載ギターに使われる500㏀・Aカーブの物を紹介しましたが、購入する場合はご自分のギターにマッチした抵抗値・カーブの物を選択してください。
ボリュームポットは消耗品
ポットは消耗品ですよ。
ガリが発生したり、音に元気が無いなんて時はさっさと交換しましょう。ゆっくりと経年劣化していくのでその変化に気づかないこともあります。
値段が高いポットの方が音が良いからと、経年劣化したポットを使い続けるより、そんなに高価でない物でも新品に交換した方が、そのギター本来のサウンドを楽しめると思いますよ(個人の意見ですが)
僕は以前、こだわって国産ポットを使っていましたが、もう生産終了になってしまい、入手しづらくなってしまいました(販売価格も上がった)
それ以後はお手頃価格のアルファのポットをハイスピードポット化して使っています。
今後も交換が必要になったギターにはアルファのポットを使用していこうと思っています。
コメント
通勤電車内で楽しく拝見しています いつも CTSを使っていましたが半導体の加減か全くものがないのでアルファのポットを購入しました 例によって 回転トルク?が硬くご掲載のように556を吹き付け軟化するようにしております ちなみに一個のポットに対して何回ぐらいこの方法を施されたかお伺いしたく宜しくお願いします ちなみに500キロ A カーブのものです
コメントありがとうございます。
「何回ぐらいこの方法を施されたか」ということですが。
どれくらいの量の5-56を注入したのかは…いつも感覚でやっているので量的には記憶しておりません。すいません。
僕のやり方としては微妙に調整する場合は「ちょっと吹きつけてクルクル」を繰り返しています。
一番軽い状態に早くしたい場合は(少し強引ですが)裏のケースの隙間から中に吹き付けています。
いずれにせよ(お約束ですが)自己責任で試してみてくださいね。
ポットのトルクで検索していてたどり着きました。私もアルファ製ポット愛用(?)してますが、やはりトルクが重くて買ったらまずは556を使用してます。ただ、私の場合カバーを外してシンナーでグリスを落としてから556を吹いてたんですが、カバーを外さなくても隙間から吹けば十分でしょうか?
コメントありがとうございます。
僕の手持ちのアルファ500kポッドを分解してみましたが、ケース(カバー)内にはグリスが塗布されていませんでした。いろいろなタイプがあるのかもしれませんね。
試したことがないので正解かどうかはわかりませんが、ケース内にグリスがある場合には拭き取ったり柔らかいグリスに交換した方が手っ取り早いかもしれませんね。
経験・知識不足のため明確な回答ができなくてスイマセン。
ご回答ありがとうございました 5回ほどシュっと吹いてくるくるを繰り返しまして幾分柔らかくなったのですがまだ 多少硬さが残っています 気候のせいかもしれませんね ご記載いただいた内容で自己責任で持ってトライしてみます